戦略を考えるために、コンサルタントの「人月」を買う必要があるのか
コンサルティングの話は「何人を何か月」という人月から始まりがちです。でも本当に欲しいのは人ではなく、戦略を決めて実行し、成果を出すこと。戦略を人月で買うことを当たり前にしない、という考え方について。
コンサルティングの相談は、「何人を何か月、月額いくらで」という会話から始まることが少なくありません。いわゆる「人月」の話です。
経験を積んだコンサルタントの時間には、当然ながら価値があります。経営者と議論を重ね、絡み合った課題をほどき、意思決定の背中を押す。その仕事の価値を否定するつもりはありません。
それでも、ひとつ考えてみたいことがあります。戦略を考えるとき、最初の一歩から「人月」を買わなければならないのでしょうか。
欲しいのは「人」ではなく「結果」
企業がコンサルティングを頼む目的は、コンサルタントを雇うことそのものではありません。欲しいのは、戦略ができること、意思決定ができること、それが実行され、成果につながることです。
ところが「戦略を考えたい」と思った途端に、「誰をアサインするか」「何人月か」「何か月の契約か」という順番でしか話が進まないとしたら、どこかで目的と手段が入れ替わっています。
資料ができた時点では、まだ何も起きていない
もうひとつ見落とされがちなのは、戦略は資料が完成した時点では何も生んでいない、ということです。
考える。決める。実行する。結果を見る。振り返る。そして戦略を磨き直す。この輪が回って、はじめて戦略は機能します。だから戦略づくりの価値は、資料に何時間かけたかでは測れません。
まず自分たちで進める、という選択肢
私たちが戦略ファシリテーターをつくった理由は、ここにあります。戦略を誰かに「つくってもらう」道具ではなく、自分たちで考えるための道具です。
問いに答えながら考えを整理し、必要なフレームワークで分析し、方針を固め、実行計画に落とし、実行と振り返りを通してさらに磨く。実務で使われてきたフレームワークから適切なものを自動で選び、ビジョン・目的・目標から現状分析、戦略方針、実行計画、振り返りまでをひとつながりで進められるように設計しました。戦略コンサルタントが20〜50時間かける作業を、30分から2時間で進めることを目指しています。
コンサルタントが不要だとは言っていない
誤解のないように書いておくと、私たちはコンサルタントがいらなくなるとは考えていません。人にしかできない仕事にこそ、人の時間を使うべきだと思っています。
経営者との対話、複雑な組織の課題、専門的な判断、社内の合意形成、プロジェクトの推進、実装。こうした場面では専門家の経験が効きます。私たち自身も、戦略ファシリテーターとは別に、専門家が伴走するコンサルティングを行っています。戦略からIT開発やマーケティングの実装まで、ひとつながりで支援することもあります。
だからこそ、順番を変えたい。まず自分たちで進めてみる。そのうえで「ここから先は専門家の力が必要だ」と分かった領域だけ、専門家と組む。その進め方があっていいはずです。
人月ではなく、戦略を買う
私たちが変えたいのは、コンサルティングの値段ではありません。戦略を「人月」で買うのが当たり前、という前提のほうです。
何人をアサインするかではなく、戦略をどう前に進めるか。何時間かかったかではなく、何を決め、何を実行し、何が変わったか。戦略づくりは、もっと自由に選べるものになっていいと思います。その選択肢のひとつが戦略ファシリテーターです。まずは自分たちの手で、戦略を一歩進めてみてください。
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