戦略ファシリテーター

バリュー(価値観) 用語

バリュー

組織が意思決定や行動の際に判断のよりどころとする、共有された価値観・行動規範のこと。

日々の意思決定で「何を大切にするか」を定めた、行動レベルの判断基準。ミッション・ビジョンと合わせて経営理念の骨格。

バリューの図。ミッション、ビジョン、バリューの3つMISSION存在意義なぜVISION目指す姿どこへVALUE価値観・行動規範どう振る舞うか三つを合わせて経営理念の骨格

採用・評価・日々の意思決定に落とし込めるかで、機能するバリューかが分かれる。数を増やしすぎる(5つ以上)と優先順位が付かない。

説明

バリュー(価値観)とは、組織のメンバーが日々の意思決定や行動を選ぶときに「何を大切にするか」を定めた共有の判断基準です。 ミッション(存在意義)やビジョン(目指す姿)が「なぜ・どこへ」を示すのに対し、バリューは「どう振る舞うか」という行動レベルの原則を担い、この三つを合わせて経営理念の骨格を成します。 抽象的なスローガンで終わらせず、採用・評価・日々の意思決定に落とし込めるかどうかで、実際に機能するバリューかが分かれます。

適用例

従業員15名のB2B向けSaaSスタートアップが、事業拡大の局面で「機能をどこまで詰め込むか」で毎回議論が割れていた。 そこでバリューを3つ(「顧客の成功を最優先」「小さく速く出して学ぶ」「率直に指摘し合う」)に絞って言語化。 以降、機能追加の判断基準を「顧客の成功に直結するか」に統一した結果、リリースまでのリードタイムが平均6週間から3.5週間へ短縮し、新メンバーのオンボーディング時にも「うちはこう決める」を1枚で伝えられるようになった。

よくある誤解・つまずき

  • 「誠実」「挑戦」といった当たり障りのない美辞麗句を並べれば良いと考える誤解。 他社と入れ替えても違和感がない言葉は、実際の意思決定を絞り込めず機能しない。 トレードオフを含む具体語ほど判断のよりどころになる。
  • 壁に貼って唱和すれば浸透すると考える誤解。 バリューは採用・評価・昇進・日々の判断に組み込まれて初めて行動に影響する。 運用に接続しない限り、掲示物で終わる。
  • 一度決めれば不変だと思い込む誤解。 事業フェーズや組織規模が変われば重視すべき行動も変わり得るため、定期的に「今も自分たちの判断を説明できているか」を点検する必要がある。

使うタイミング

当サービスの5プロセスでは①ビジョン工程で、目指す姿(ビジョン)や存在意義(ミッション)とセットで言語化する場面で使う。 特に人が増えて判断がバラつき始めた組織や、③戦略方針・④アクションプランで日々の取捨選択の基準が要る局面で効果を発揮する。 誤用しやすいのは、現状の分析(②)を飛ばして理想論だけでバリューを飾り、実際の行動や評価制度と切り離してしまうケース。 数を増やしすぎる(5つ以上)と優先順位が付かず判断基準として使えなくなる点にも注意。

関連する用語・フレームワーク

フレームワークを知らなくても、戦略は立てられます

AI戦略ファシリテーターが対話しながら、あなたの戦略づくりを最後まで伴走します。

7日間無料で試す
監修・運営:株式会社イボルバパートナーズ(戦略コンサルティング)運営者・専門性について