好意度 用語
自社ブランドや商品に「好き・良い印象」を持つ人の割合を測り、態度変容を数値で追う指標。
知ったうえで「好き・良い印象」を持つ人の割合。認知→好意→購買のどこで詰まるかを診る。
説明
好意度とは、ブランドや商品に対して好意的な印象を抱く人がどれだけいるかを示す指標で、計算式は「好意度(%)=好意的と回答した人数 ÷ 有効回答者数 × 100(単位=%)」で表す。 分子は「好き・良い印象」を選んだ人数、分母はそのブランドを知っている認知者に限定する場合と全回答者を母数にする場合があり、どちらを使うかで数値が大きく変わるため定義を固定して継続測定する。 5段階(とても好き〜とても嫌い)で聞き、上位2段階を好意者とみなす「トップ2ボックス」で算出するのが実務では一般的。 認知度が入口の指標なら、好意度は「知ったうえで良いと思われているか」を測る態度段階の指標である。
適用例
あるB2B向けSaaSが、認知している見込み客300名にアンケートを実施した。 5段階評価で「とても好き」42名・「やや好き」108名の回答を得た。 トップ2ボックスの好意者は42+108=150名。 認知者を分母とすると好意度=150 ÷ 300 × 100=50.0%となる。 半年後の施策後に再測定したところ、認知者320名中、好意者が192名(とても好き60・やや好き132)に増加し、好意度=192 ÷ 320 × 100=60.0%へ改善。 10ポイントの上昇は、導入事例コンテンツの配信で「良い印象」を持つ層が増えたことを示す。 なお全回答者500名を母数にすると150 ÷ 500 × 100=30.0%となり、分母の取り方で数値が20ポイントもずれる点に注意する。
よくある誤解・つまずき
- 認知度が高ければ好意度も高いと考えがちだが、「知っているが良い印象はない」層は多く、両者は別物として分けて測る必要がある。
- 好意度が上がれば売上も自動で伸びると誤解しがちだが、好意は購買を後押しする態度指標であって成約そのものではなく、成約率(close-rate)やCVRとセットで見ないと因果を取り違える。
- 分母を「認知者」にするか「全回答者」にするかを曖昧にしたまま前回と比較しがちだが、母数が変わると数値がずれて改善したように見えるため、定義と質問文を固定しないと時系列比較が破綻する。
使うタイミング
②現状分析でブランドの立ち位置を把握する際や、④アクションプラン実行後に態度変容を検証する際に用いる。 認知度・想起率とセットで「認知→好意→購買」のファネルのどこに詰まりがあるかを診断するのに向く。 少数の顧客インタビューで代用したり、母数の定義を毎回変えて比較したりすると数値が意味を失うため、同一設問・同一母数での定点観測が前提となる。 短期の売上直結指標として単独で使うのは誤用。
