戦略ファシリテーター

5W1H 用語

ごダブリューいちエイチ

物事をいつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どうやっての6つの問いで捉え、抜け漏れなく整理し正確に伝えるための基本の思考の型。

いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どうやって。抜け漏れなく整理し、「何がまだ分かっていないか」を空欄として炙り出す。

5W1Hの図。When、Where、Who、What、Why、Howの6つの問いWHENいつWHEREどこでWHO誰がWHAT何をWHYなぜ深掘りが必要HOWどうやって主観語を検証できる事実に変える、全工程の共通言語

Why(なぜ)を1回で切り上げると真因に届かない。予算化の場面ではHow much(いくらで)を足した5W2Hに切り替える。

説明

5W1Hは、物事をWhen(いつ)・Where(どこで)・Who(誰が)・What(何を)・Why(なぜ)・How(どうやって)の6つの問いで捉え、抜け漏れなく整理・伝達するための基本の思考の型です。 事実の確認、相手への報告・依頼、課題の分解、施策のたたき台づくりなど場面を選ばず使え、「何がまだ分かっていないか」を空欄として炙り出せるのが強みです。 戦略立案では、ビジョンから振り返りまで全プロセスを貫く共通言語として働き、あいまいな会話を「検証できる具体」に変える役割を担います。 似た枠組みにコスト・資源のHow much(いくらで)を足した5W2Hがあり、実行計画の予算化ではそちらを使い分けます。

適用例

B2B向けSaaS(勤怠管理クラウド、社員18名)で、営業担当から「先方の反応が悪い」とだけ報告が上がり原因が特定できずにいた場面。 この一言を5W1Hで問い直した。 Who(誰が)=導入検討中の従業員80名規模の製造業・情報システム部長、What(何を)=無料トライアル後の有償契約への移行、When(いつ)=トライアル開始から14日目の期限直前、Where(どこで)=オンライン商談の最終回、Why(なぜ)=既存の打刻機との二重運用が現場から不評、How(どうやって)=月1回15分の設定サポートを提案。 ここまで埋めた瞬間、真因は「価格」ではなく「移行の手間」だと判明し、打ち手を値引きから移行支援に切り替えた。 結果、同型の失注3件のうち2件を再商談で受注、平均商談期間は21日→13日へ短縮した。 「反応が悪い」という主観語が、5W1Hで検証可能な事実に変わったことが転機になった。

よくある誤解・つまずき

  • 「6つ埋めれば正しく分析できた」という誤解。 5W1Hは事実を漏れなく並べる型であって、Why(なぜ)の深掘りは1回では足りない。 表面の理由(担当者が忙しい)で止めると真因(そもそも導入メリットが腹落ちしていない)に届かず、なぜを繰り返すなぜなぜ分析や課題ドリブンの発想と組み合わせて初めて分析になる。
  • 「What(何を)とHow(どうやって)は同じでよい」という混同。 Whatは対象・成果物(何を実現するか)、Howは手段・方法(どうやるか)で層が違う。 ここを一緒にすると、目的と手段が入れ替わり『手段が目的化した』施策を生みやすい。
  • 「実行計画も5W1Hで足りる」という誤解。 担当・期限は書けても、コストと工数(いくらで)が抜けるため『やる/やらないの経営判断』ができない。 予算付きの実行計画に落とす段階では、How muchを加えた5W2Hに切り替えるのが実務の定石。

使うタイミング

戦略立案の全プロセスで使える汎用の型ですが、特に効くのは3つの場面です。 第1に②現状分析で、集めた情報や現場の声を「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どうやって」に分解し、主観語を検証可能な事実に変えるとき。 第2に報告・依頼・議事の場で、抜けのない共通言語として認識のズレを防ぐとき。 第3に問題の初期整理で、何が分かっていて何が空欄か(=次に調べるべき論点)を洗い出すときです。 注意点として、Why(なぜ)を1回で切り上げると真因に届かないため深掘りが必要で、④アクションプランの予算化ではコスト項目を含む5W2Hへ切り替えます。 逆に、選択肢を広げたい発散の局面でこの型に早く当てはめると、視野が6項目に縛られて発想が痩せるため、収束・整理の場面で使うのが適切です。

関連する用語・フレームワーク

フレームワークを知らなくても、戦略は立てられます

AI戦略ファシリテーターが対話しながら、あなたの戦略づくりを最後まで伴走します。

7日間無料で試す
監修・運営:株式会社イボルバパートナーズ(戦略コンサルティング)運営者・専門性について