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クリティカルシンキング 用語

クリティカルシンキング

目の前の情報や結論を鵜呑みにせず、前提・根拠・論理の飛躍を意識的に疑い、本当に正しいかを問い直す思考態度のこと。

目の前の情報や自分の結論を鵜呑みにせず、前提・根拠・論理の飛躍を意識的に疑う。非難ではなく、結論の質を高めるための健全な疑い。

クリティカルシンキングの3つの問い。So What?、Why So?、True?SO WHAT?だから何が言えるのか示唆を明確にするWHY SO?なぜそう言えるのか根拠は十分かTRUE?それは本当か前提は正しいか論理に飛躍はないか3つの問いを繰り返し当て、示唆と根拠を明確にする

「なぜなぜ分析」が原因を深掘りするのに対し、こちらは既にある前提や根拠そのものの妥当性を検証する。材料が揃ってから使う。

説明

クリティカルシンキングとは、与えられた情報・データ・自分自身の結論を無条件に受け入れず、「その前提は正しいか」「根拠は十分か」「論理に飛躍はないか」を意識的に検証する思考の姿勢です。 日本語では「批判的思考」と訳されますが、相手を非難することではなく、あくまで結論の質を高めるために健全に疑うことを指します。 実務では、So What?(だから何が言えるのか)/Why So?(なぜそう言えるのか)/True?(それは本当か)という問いを繰り返し当て、示唆と根拠を明確にしていきます。 似た手法の「なぜなぜ分析」が原因を深掘りするのに対し、クリティカルシンキングは既にある前提や根拠そのものの妥当性を検証する点で役割が異なります。

適用例

従業員30名のB2B SaaS企業が「解約率が高いのは価格が高いからだ」と結論づけ、月額を8,000円から6,000円へ値下げしようとした場面。 ここでクリティカルシンキングを働かせ「本当に価格が原因か(True?)」を問い直し、解約者20社の利用ログを確認したところ、その85%(17社)が初月にオンボーディングを完了していなかったと判明。 価格ではなく「使いこなせないまま離脱している」ことが真因と分かり、値下げ(既存顧客1社あたり月2,000円=年2.4万円の減収を全社で被るリスク)ではなく初期活用支援の強化に投資先を切り替えられた。 前提を疑わなければ、効かない値下げで利益だけ削るところだった。

よくある誤解・つまずき

  • 相手や意見を批判・否定することだと思われがちだが、目的は結論の質を上げることであり、対象には自分自身の思い込みも含まれる。 他人を論破する道具ではない。
  • 「疑えばよい」と考えて何にでもケチをつけ、議論が前に進まなくなる誤用が多い。 実務では『どの前提を検証すれば結論が変わるか』という重要度の高い論点に絞って疑うのがコツ。
  • なぜなぜ分析(5-whys)と混同されやすいが、なぜなぜが原因を掘り下げる手法なのに対し、クリティカルシンキングは既存の前提・根拠の妥当性を横から検証する態度で、両者は補完関係にある。

使うタイミング

特に現状分析の工程で、集めたデータや「うちの課題はこれだ」という初期仮説を確定させる前の検証に有効です。 So What?/Why So?/True?を当て、根拠が薄い結論や前提の思い込みを洗い出してから次の戦略方針へ進むと、後工程の手戻りを防げます。 一方、データや根拠がまだ何もない段階で使うと空回りするため、その場合はまず仮説や事実を出すことを優先し、検証は材料が揃ってから行うのが適切です。

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