戦略ファシリテーター

客単価 用語

きゃくたんか

顧客一人あたりが一定期間に支払った平均金額。 売上高を客数で割って求め、売上を分解する基本指標。

売上高を客数で割った、1人あたりの平均金額。売上を「単価×客数」に分けて見る起点。

客単価の式。売上高を客数で割る客単価円/人売上高÷客数売上=客単価×客数。伸び悩みの原因が単価側か客数側かを切り分ける期間と客数の数え方(延べか実人数か、一取引か一顧客か)を必ずそろえる

説明

客単価とは、顧客一人あたりが一定期間に支払った平均金額を表す指標で、計算式は「客単価(円/人)=売上高(円)÷ 客数(人)」です。 売上は「客単価 × 客数」に分解できるため、売上を伸ばす打ち手を「単価を上げる」か「客数を増やす」かに切り分ける起点になります。 集計する期間と客数の数え方(延べ人数か実人数か、一取引か一顧客か)によって数値が変わるため、比較時は定義を必ずそろえます。

適用例

B2B向けSaaSの月次を例にします。 ある月の売上高が600万円、その月に課金した顧客が400社なら、客単価=600万円 ÷ 400社=1.5万円/社です。 ここで上位プランへの引き上げ(アップセル)と機能追加(クロスセル)を進め、翌月に売上660万円・顧客410社になったとすると、客単価=660万円 ÷ 410社=約1.61万円/社となり、客数の増加(400→410社、+2.5%)以上に客単価が約7.3%伸びたことが分かります。 もし客単価を据え置いたまま同じ660万円を稼ぐには顧客が440社必要で、単価改善が40社分の新規獲得に相当した計算です。

よくある誤解・つまずき

  • 客単価と1回あたりの購入額(客単価≒AOV/平均注文単価)を混同しやすいが、一顧客が期間内に複数回買う業態では『期間の客単価=AOV × 購入回数』となり別物。 どちらの定義で語っているかを必ず確認する。
  • 客単価を上げること自体が目的化し、値上げや高額プラン誘導で解約が増えて、かえって売上や顧客生涯価値(LTV)を毀損するケースがある。 客単価は継続率・客数とセットで見る。
  • 延べ客数と実顧客数を取り違えると客単価が数倍ずれる。 リピートの多い業態では『何を客数の分母に置いたか』で数値の意味が大きく変わる。

使うタイミング

現状分析(②)で売上を「客単価 × 客数」に分解し、伸び悩みの原因が単価側か客数側かを切り分ける場面で使います。 戦略方針(③)やアクションプラン(④)では、値上げ・アップセル・クロスセル・プラン設計といった単価向上施策の効果測定に用います。 期間や客数の定義を統一せずに他社・他期間と比較したり、継続率を無視して単価だけを引き上げる目標に使うのは誤用です。

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