戦略ファシリテーター

強み・弱み 用語

つよみ・よわみ

自社の内部環境を評価する2軸で、競合と比べて優位な要素を強み、劣る要素を弱みと呼ぶ考え方。

競合と比べて優位か劣位か。顧客の評価軸と比較対象を置いて相対的に判断し、外部環境と掛け合わせて打ち手にする。

強みと弱みの対比。どちらも競合と顧客の評価軸を置いて相対的に判断する内部環境の2軸強み競合と比べて優位な要素顧客の評価軸で見る比較対象=競合を置く3Cの「自社」・VRIOの評価を言語化弱み競合と比べて劣る要素良し悪しの列挙ではない相対的に判断する棚卸しで満足しない外部環境(機会・脅威)と掛け合わせて、初めて打ち手になる

良いこと・悪いことの列挙ではない。強み・弱みは単独では戦略にならず、クロスSWOTで機会・脅威と掛け合わせて初めて「どこで勝つか」になる。

説明

強み・弱みは、自社が持つ経営資源や能力を「競合と比べて優位か劣位か」で仕分けたもので、SWOTのうち内部環境を担う2軸です。 市場・顧客・競合といった外部環境(機会・脅威)と対になり、自社側の事実を棚卸しする役割を持ちます。 ここで重要なのは、良いこと・悪いことを並べるのではなく、あくまで顧客の評価軸と競合という比較対象を置いたうえで相対的に判断する点です。 強み・弱みは単独では戦略にならず、外部環境と掛け合わせて初めて「どこで勝つか」の打ち手に変換されます。

適用例

従業員15名のB2B向け受託開発会社が現状分析を行った例。 強みは「特定業界(物流)の商流に精通し、要件定義から入れるため他社より提案採用率が高い(過去1年の提案採用率45%)」「創業からの担当者が続き主要顧客10社の解約ゼロ」。 弱みは「案件が特定の1社に売上の40%依存」「エンジニアの平均残業が月45時間で採用が追いつかない」。 ここで「技術力が高い」だけでは競合比較がなく強みと言えないため、採用率という顧客が選んだ数字に置き換えた点がポイント。 この整理を機会(物流DX需要の拡大)と掛け合わせ、物流特化の準パッケージ提供という戦略方針に展開した。

よくある誤解・つまずき

  • 「自社が誇れる点=強み」と自己評価で決めてしまう誤解。 強み・弱みは常に『誰と比べて・顧客の何の評価軸で』が前提で、比較対象と評価軸がなければただの自己PRか反省文になる。
  • 強みと弱みを固定的な性質だと思い込む誤解。 同じ『小規模で小回りが利く』が、機会と組み合わせれば強みに、大型案件では弱みにもなるため、外部環境とセットで初めて意味を持つ。
  • たくさん挙げるほど良い分析だと考える誤解。 実務では戦略に効く3〜5個に絞らないと、次のクロスSWOTで打ち手に変換できず、棚卸しで力尽きる。

使うタイミング

プロセス②現状分析で、外部環境(機会・脅威)を洗い出した後に自社側を棚卸しする場面で使います。 3C分析の「自社」やVRIOで見た資源の評価を、SWOTの内部2軸として言語化し、続くクロスSWOTで機会×強み等に掛け合わせて戦略方針(プロセス③)へ橋渡しします。 誤用しやすいのは、比較対象(競合)や顧客の評価軸を置かずに列挙してしまうケースと、強み・弱みの棚卸しで満足してクロスSWOTまで進めず戦略に結びつかないケースです。

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